30秒でわかる

この記事のまとめ

  • 販売所は手軽ですが、買値と売値の差である スプレッド が実質コストになります。
  • 「手数料無料」だけでは不十分です。10万円分を買うなら、2%の差で約2,000円分不利なスタートになります。
  • 買う前に比較します。販売所スプレッドと 板取引 の参考コストを並べて見ます。

初心者が販売所で損しやすい理由は、操作が簡単な反面、実質コストが見えにくいからです。販売所では購入画面がシンプルで、取引手数料が無料と表示されることもありますが、買値と売値の差であるスプレッドがコストになります

販売所が悪いという話ではありません。少額をすぐ買いたいときや、板取引に慣れていないときには使いやすい選択肢です。ただし、コストの見方を知らないまま使うと、思ったより不利な価格で買っていることがあります。

手数料無料って書いてあるのに、なぜ損しやすいの?

購入ボタンの近くには手数料が見えないので、コストがゼロに見えてしまいます。

無料なのは「取引手数料」で、価格差は別です。

販売所では、買う価格が高め、売る価格が低めに提示されることがあります。この差がスプレッドです。

Spread squeeze

買値と売値の間に、見えにくいコストがある

下の図は概念例です。販売所で買うときは右の買値、同じ販売所ですぐ売るときは左の売値を見るため、中央のすき間が不利なスタートになります。

Try it

その場でスプレッドを金額にする

スプレッド2%の販売所で買った場合、どれくらい不利なスタートになるかを概算します。実際の価格は取引所・銘柄・時間帯で変わります。

スプレッド2%の目安 -2,000円 販売所価格が同じ前提の概算です。

手数料無料に見えてもコストがある

販売所では、交換業者が買値と売値を提示します。ユーザーが買う価格は高め、売る価格は低めに設定されるのが一般的です。この差が スプレッド です。

たとえば買値と売値の差が2%ある場合、買った直後に同じ販売所で売ると、その差の分だけ不利になりやすくなります。明細上の取引手数料とは別の形で効いてくるため、初心者ほど見落としやすい項目です。

価格を比較しないまま買いやすい

販売所の画面は、金額を入力して購入ボタンを押すだけの形が多く、取引所ごとの価格差を見比べないまま買いやすくなります。

購入前は、少なくとも 販売所スプレッド比較 で同じ銘柄のスプレッドを見ます。スプレッドが広い場合は、取引コスト計算(板シミュレーター) で取引所形式の参考コストも確認してください。

Quick compare

販売所と取引所を記事内でざっくり比較

詳しい違いは別記事で整理していますが、ここでは購入前に必要な3項目だけ押さえます。

販売所

手軽さ
高い。金額入力だけで買いやすい。
コスト
スプレッドを必ず見る。
相手
交換業者が提示する価格。

取引所

手軽さ
やや慣れが必要。注文方法を見る。
コスト
手数料、板、スリッページを分ける。
相手
板に並ぶユーザーの注文。
販売所と取引所の違いを詳しく読む

板取引との違いを知らない

販売所と取引所は、価格の決まり方が違います。販売所は交換業者が提示する価格で売買し、取引所は板に並んだユーザー同士の注文で売買します。

取引所のほうが常に有利とは限りませんが、板が十分に厚い主要銘柄では、販売所より実質コストを抑えられる場合があります。違いを整理したい場合は 販売所と取引所の違い を先に読むとつながります。

損しにくくする確認ポイント

販売所を使う前に、次の順番で確認します。

1
買いたい銘柄の現在スプレッドを見る 現在値だけでなく、24時間平均や7日平均と比べます。 BTC/JPY のスプレッドを見る
2
同じ金額を取引所板で買った場合と比べる 板が厚い主要銘柄では、取引所形式のほうが実質コストを抑えられる場合があります。 10万円買いをシミュレーション
3
注文金額を増やしても不利になりすぎないか確認する 10万円では問題なく見えても、50万円や100万円では差が大きく見えることがあります。
4
公式画面で最終価格、手数料、注文条件を確認する このサイトの数値は参考値です。最終判断は必ず発注直前の公式画面で確認してください。

販売所は便利ですが、便利さとコストは分けて見る必要があります。最初は少額で仕組みを理解し、金額を増やす前にスプレッドと板の両方を見るのがおすすめです。

次に確認する