この記事のまとめ
- 販売所は手軽ですが、買値と売値の差である スプレッド が実質コストになります。
- 「手数料無料」だけでは不十分です。10万円分を買うなら、2%の差で約2,000円分不利なスタートになります。
- 買う前に比較します。販売所スプレッドと 板取引 の参考コストを並べて見ます。
初心者が販売所で損しやすい理由は、操作が簡単な反面、実質コストが見えにくいからです。販売所では購入画面がシンプルで、取引手数料が無料と表示されることもありますが、買値と売値の差であるスプレッドがコストになります。
販売所が悪いという話ではありません。少額をすぐ買いたいときや、板取引に慣れていないときには使いやすい選択肢です。ただし、コストの見方を知らないまま使うと、思ったより不利な価格で買っていることがあります。
購入ボタンの近くには手数料が見えないので、コストがゼロに見えてしまいます。
販売所では、買う価格が高め、売る価格が低めに提示されることがあります。この差がスプレッドです。
買値と売値の間に、見えにくいコストがある
下の図は概念例です。販売所で買うときは右の買値、同じ販売所ですぐ売るときは左の売値を見るため、中央のすき間が不利なスタートになります。
その場でスプレッドを金額にする
スプレッド2%の販売所で買った場合、どれくらい不利なスタートになるかを概算します。実際の価格は取引所・銘柄・時間帯で変わります。
手数料無料に見えてもコストがある
販売所では、交換業者が買値と売値を提示します。ユーザーが買う価格は高め、売る価格は低めに設定されるのが一般的です。この差が スプレッド です。
たとえば買値と売値の差が2%ある場合、買った直後に同じ販売所で売ると、その差の分だけ不利になりやすくなります。明細上の取引手数料とは別の形で効いてくるため、初心者ほど見落としやすい項目です。
価格を比較しないまま買いやすい
販売所の画面は、金額を入力して購入ボタンを押すだけの形が多く、取引所ごとの価格差を見比べないまま買いやすくなります。
購入前は、少なくとも 販売所スプレッド比較 で同じ銘柄のスプレッドを見ます。スプレッドが広い場合は、取引コスト計算(板シミュレーター) で取引所形式の参考コストも確認してください。
販売所と取引所を記事内でざっくり比較
詳しい違いは別記事で整理していますが、ここでは購入前に必要な3項目だけ押さえます。
販売所
- 手軽さ
- 高い。金額入力だけで買いやすい。
- コスト
- スプレッドを必ず見る。
- 相手
- 交換業者が提示する価格。
取引所
- 手軽さ
- やや慣れが必要。注文方法を見る。
- コスト
- 手数料、板、スリッページを分ける。
- 相手
- 板に並ぶユーザーの注文。
板取引との違いを知らない
販売所と取引所は、価格の決まり方が違います。販売所は交換業者が提示する価格で売買し、取引所は板に並んだユーザー同士の注文で売買します。
取引所のほうが常に有利とは限りませんが、板が十分に厚い主要銘柄では、販売所より実質コストを抑えられる場合があります。違いを整理したい場合は 販売所と取引所の違い を先に読むとつながります。
損しにくくする確認ポイント
販売所を使う前に、次の順番で確認します。
販売所は便利ですが、便利さとコストは分けて見る必要があります。最初は少額で仕組みを理解し、金額を増やす前にスプレッドと板の両方を見るのがおすすめです。